Tuesday, November 14, 2023

社会のための情報技術のターニングポイント

10月1日に私はサイバーインフォマティクス(CI)プログラムのチェアパーソンになりました。ウエッブサイトの紹介として、以下のメッセージを書きました。

 21世紀最初の四半世紀は、目につくあらゆるものが情報化され、インターネットに接続される時代でした。 車、サーモスタット、ベビーモニター、観葉植物や衣類に至るまで、あらゆるものが地球規模の巨大な情報システムの一員となりました。この傾向は、AIの発展とも相まって、ますます強まっています。次の四半世紀は、これに関わる問題が噴出する時代となるでしょう。そこには、技術的問題だけでなく、テクノロジーが社会に与える影響についての重要な対話が隠されています。技術的には、計算のエネルギー・コストや、大規模・小規模を問わずデジタル・コンピューターの限界に対処しなければなりません。 社会的には、個人情報の倫理的な生成・収集・利用、そして個人・企業・政府による情報の管理、さらには人為的な地球温暖化など、社会の重要な問題の解決にテクノロジーをどのように応用していくかに取り組まなければなりません。

SFCのサイバー・インフォマティクスの教員、研究スタッフ、学生は、常に社会的背景の中で活動し、ITの限界に挑戦しています。社会と情報システムの統合に関するもの(農林業や建築におけるIT化、スマートシティ、ビジネスやエンターテインメントにおけるドローン、社会におけるロボット、自動運転車など)や、これらの礎となっているSFのようなIT自体の進歩(モバイル・ネットワーキング、インターネット、モノのインターネット(IoT)、データベースなど)から、将来情報技術に大きな転機を与える研究(例えば量子インターネット)、など、多岐にわたります。サイバー・インフォマティクスの「サイバー」とは、物理的な世界に存在し、人々のために環境と相互作用するITのことです。

CIプログラムの学生は、研究グループの枠を超え、他の政策・メディア研究科の教員や、日本国内および海外に広がる研究機関間のグループと共同研究を行うことが奨励されています。また、慶應義塾大学サイバーセキュリティ・コースなどの資格取得も奨励されています。

CIプログラムの教員は全員、日本語と英語を併用して研究を行っています。そのため、語学力は優れた研究を行う上での障壁にはなりません。SFCの他の大学院プログラムと同様、性別、性的指向、宗教、国籍、母国語など、あらゆるバックグラウンドを持つ学生の参加を歓迎します。

世界は絶えず変化しており、ITが重要な役割を果たしています。CIプログラムに参加して、世界をより良い場所にするために、その変化を構築し、展開し、研究してみませんか?

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